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避雷器接続の注意点

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接地の注意

接地は避雷器だけでなく、コンピュータシステムや電子機器もノイズ対策として行います。雷サージの急峻な立ち上がりに対して、避雷器の接地端子と機器のアース間に電位差を発生させないため、必ず連接接地を太く短く配線してください。機器点検のため配線の取り外しを行った際、それまで全く被害のなかった伝送器群のうち、連接接地を忘れた箇所だけが後日破壊した実例があります(図1)。

図1

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絶縁試験の注意

避雷器を組み込んだパネルの絶縁を調べるため、端子一括とパネル本体との間をメガーでテストすると、避雷器内の放電素子が放電して絶縁不良の原因になるので注意が必要です。信号用避雷器はエレメント部をソケットから引抜いても信号線は断線しませんので、必ず引抜いてから試験を行ってください。電源用避雷器は接地端子に接続されている接地線を全て外してから試験を行ってください。絶縁試験のあとは、忘れずに接地線を元通りに接続してください。

配線用遮断器の設置

電源用避雷器は安全保持回路を内蔵していますが、直撃雷など放電耐量をはるかに超えた雷サージを受けた場合には、対応しきれないおそれがあります。電源ラインには、必ず配線用遮断器を設置してください。なお、配線用遮断器は、定格電流値が避雷器の最大負荷電流値相当になるよう選定してください(図2)。

図2

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配線用遮断器 MCCB:molded-case circuit-breaker

図1

モールドケース内に接触子、消弧装置、開閉機構、引外し装置などを収納し、外部の操作ハンドルで開閉する遮断能力のある開閉器です。日本産業規格JIS C 8201-2-1で規定されています。種類は20Aから数千A、過電流検出方法により、熱電磁式、完全電磁式、電子式に大別されます。

■ 配線用遮断器の動作時間
定格電流の125%および200%の電流を電磁機構に通じたときから開路するまでの(JIS C 8201-2-1)動作時間です。

一般的な配線用遮断器

遮断器の定格電流
(In) [A]
動作時間
Inの200% Inの125%
In ≦ 30 2分以内 60分以内
30<In ≦ 50 4分以内 60分以内
50<In ≦100 6分以内 120分以内
100<In ≦225 8分以内 120分以内
225<In ≦400 10分以内 120分以内