(株)エムジーカスタマセンター

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雷サージの侵入経路

システムのオンライン化により、屋外とのインタフェース部分が非常に多くなっています。その一つが信号ケーブルであり、もう一つが電源ケーブルです。両ケーブルは屋外から引き込まれるため、雷サージの格好の侵入経路になります。機器のケーブル端子に現れる高電圧サージは、線路が長いほど、雷に近いほど大きなエネルギーをもちます。したがって、遠雷でも線路が長ければ被害を受けやすくなります。また、線路が短くても避雷針など雷を呼びやすい構造物が近くにある場合は安心できません。雷サージ電圧は線路の場所、周囲の状況によって変わります。また、接地線からの侵入にも注意が要ります。
これら侵入路に避雷器を接続して、高電圧サージエネルギーを吸収消滅させることにより、ほぼ完全に雷サージによる被害を防止することができます。

図1

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電子機器の破壊モード

線路~大地間電圧のサージ電圧は数万ボルトに達することもありますが、多くは5千ボルトまでといわれています。また線間に発生する電圧は数百ボルトといわれています。機器の破壊状態を分析すると、この線間電圧による破壊が多く、これを線間破壊と呼んでいます。線間破壊の特徴は、雷サージの侵入路となった端子に近い半導体部品が壊れることです。また、線路~大地間の破壊モードを放電破壊と呼んでいます。雷サージの対大地間電圧は非常に高いので、電子回路と接地されたケース間でアーク放電が生じます。放電破壊の特徴は、回路~ケース間の絶縁の甘い部分が壊れることです。
当社の避雷器は、サージ電圧を機器に対して問題ないレベルに抑え、線間破壊と放電破壊を防止します。

線間破壊(V1
電子機器が、ライン端子間に加わる雷サージによって破壊されるケースを線間破壊と呼びます。
サージエネルギーはさほど大きくはありませんが、サージ電圧が直接電子部品に加わるため、電子機器にとっては脅威です。

放電破壊(V2、V3
電子機器が、ライン~きょう体間に加わる雷サージによって破壊されるケースを放電破壊と呼びます。
ライン~きょう体間にサージ電圧が加わり、電子回路の一部が、金属ケースなど大地に電気的に接続されている部分にアーク放電します。このとき、放電電流の通路となった電子部品が破壊されます。

電子機器の破壊モード