電力マルチタンシマル デモキットのご紹介

電力マルチタンシマル デモキットのご紹介
100V電源コンセントに接続して負荷による電力諸量の値を電力マルチタンシマルで計測することができます。

・電力諸量の演算結果をPC画面で表示できます。

・いろいろな負荷を試すことができます。

・単相2線式と単相3線式の違いを試すことができます。

全体構成

電力マルチタンシマル デモキットは、100V電源コンセントに接続して使用します。白熱電球、電球形蛍光灯、LED電球などの電源プラグをデモ機本体上面のコンセントに差込むと、電流・電圧・電力の瞬時値はもちろんのこと、電力量、最大・最小値、デマンドや高調波などの電力諸量の演算結果がパソコンの画面上に表示されます。このデモ機では単相3線も合成できますので、単相2線式と単相3線式の違いなどもお試しいただけます。

全体構成

モニタ画面

モニタ画面には電力マルチタンシマルのパラメータを設定する専用ソフトウェアであるコンフィギュレータソフトウェア(形式:PMCFG)を使用します。電力マルチタンシマルが計測・演算した電力諸量を一覧表の形で確認できます。

モニタ画面

いろいろな負荷を試してみる

電力マルチタンシマル デモキットには、1次定格5Aと50Aの2つのクランプ式電流センサが付属しています。このため単相2線で最大50Aまでの負荷の電力諸量を電力マルチタンシマルで測定できます。以下はデモキットに付属した3種類の負荷の計測結果例です。

白熱電球(40W)
白熱電球(40W)

電球形蛍光灯(20W)
電球形蛍光灯(20W)

LED電球(4.9W)
LED電球(4.9W)

単相3線を合成して、さらに高調波を発生させる

電力マルチタンシマル デモキットは、電圧線の位相を反転させた線を新たに追加して単相3線を合成し、電力マルチタンシマルで計測できます。さらに追加した線にアブソーバやダイオードを入切できる高調波スイッチを使って奇数次高調波や偶数次高調波を発生させることができます。電力マルチタンシマルが高次の高調波まで計測できることをご確認ください。

単相3線を合成して、さらに高調波を発生させる
単相3線を合成して、さらに高調波を発生させる
高調波スイッチ

高調波スイッチをアブソーバ側にすると電圧波形のピークがカットされ、主に奇数次の高調波が現れます。またダイオード側にすると波形が半波になり、奇数次だけでなく偶数次の高調波も現れます。

高調波スイッチ
高調波とは

高調波とは、基本周波数(50または60Hz)の波形に対し、その整数倍の周波数をもった複数の正弦波のことで、3倍の周波数成分を第3高調波、5倍の周波数成分を第5高調波などと呼びます。この高調波が基本周波数と合成されて歪んだ波形となり、機器に悪影響を与えるので、高調波の測定と抑制が重要です。スイッチングレギュレータやインバータを負荷に接続すると、高調波を含んだ電流が流れます。

●歪み波の例
歪みの波の例
交流電源系統の種類
●単相2線式100V

一般的に100V ACを供給している系統です。

単相2線式100V
●単相3線式100/200V

電圧線と中性線をつなぐと100Vを取出すことができ、電圧線間をつなぐと200Vを取出すことができます。

単相3線式100/200V
●三相3線式200V

ビルや工場で大形電動機などを運転する場合に使われます。3本の電線をΔ結線、Y結線などの方式で接続します。

三相3線式200V