エムエスツデー 2005年1月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2005年1月

Question

4線式測温抵抗体による温度計測を考えています。3線式測温抵抗体用の変換器は見つけることができたのですが、4線式測温抵抗体用の変換器はありませんか。

Answer

薄形変換器M3・UNITシリーズのユニバーサル変換器(形式:M3LU)が2線式、3線式、4線式測温抵抗体に対応可能です。なおM3LU-M2/A 注1) の場合には、コンフィギュレータ接続キット(形式:M3CON)注2)を使用することによってPCからの模擬入力で実際の温度レンジに対して0~100%のスケーリングを行うことができます。ほかにも、PC上で各種の設定(入力の種類、入力レンジ、出力の種類、出力レンジ、ゼロスパン調整、バーンアウト設定など)が行えます。【林】

図1

注1)/A:PCおよびディップスイッチで設定可能
   /B:ディップスイッチで設定可能
  (ディップスイッチの場合は、電圧/電流、mV、抵抗などの模擬信号発生器が必要です)
注2)M3・UNITシリーズ各種変換器の設定を、PCを用いて 行うために必要なソフトウェアと接続ケーブルのセット

 

Question

既設の空調ダクトに風量調整用の電動ダンパーを設置することになりました。電動ダンパーの開度信号を、現場と中央監視盤に表示する必要があります。ダンパーの開度検出器としては135Ωのポテンショメータが内蔵されています。そして、このポテンショメータを使って現場指示計用としてはDC1~5V信号を、中央監視盤用としてはDC4~20mA信号を取り出したいと考えています。なお既設現場盤に取り付けるため、できるだけ小形の信号変換器を採用したいのですが、適当な製品はありませんか。

Answer

W5・UNITシリーズのポテンショメータ変換器(形式:W5MS)をおすすめします。W5MSは端子台の形をしたコンパクト形2出力変換器です。今回のような既設盤の改造工事で、とくに設置スペースに制限がある場合に有効な製品です。また、電流出力(DC4~20mA信号)の場合は、2出力ともに負荷抵抗として550Ωまで使用いただける設計になっています。【井上】

図2

 

Question

ビルの集中冷暖房の消費熱量管理を検討しています。現場に設置した積算熱量計から、熱量出力として1MJ/pulse単位のパルス信号が出力されます。これをPCに取り込み、日報形式で管理したいと考えています。このようなシステムを実現できる製品を選定してください。

Answer

PCレコーダ(形式:R1M-P4/MSR)によって実現できます。R1M-P4/MSRは、積算カウンタ入力4点・接点入力8点・接点出力8点の入出力端子をもつ入出力ユニットです。この積算カウンタ入力端子へ積算熱量計からのパルス出力を結線することにより、10kHzまでの周波数信号を取り込み、内部カウンタ機能により最大9億9999万9999までカウントします。R1M-P4/MSRには、上位への通信機能がありますから、付属のPCレコーダソフト(MSR128-V3)と帳票作成支援ソフト(MSRDB2-V2)を組み合わせて使用することにより、日報形式で1時間毎の熱量積算値をPCに取り込んで集計することができます。【三ヶ田】

図3

 

Question

小形多重伝送ユニット(形式:22LA1)で異常信号の伝送を検討しています。それぞれの現場は工場内ですが、屋外にあり、雷が多く発生するため伝送ラインに避雷器を設置する必要があります。いもづる式に配線すべきことは解っていますが、現場2(図4参照)に置かれた22LA1には入ってくる通信線と出ていく通信線があり、双方にMsysNet用避雷器(形式:MDP-DM3)を入れなければなりません。何かよい方法はありませんか。

Answer

この場合、MDP-DM3に入ってくる通信線と出ていく通信線を一緒に接続可能です。なお、22LA1とMDP-DM3の間の配線長が1m未満 注) の場合には、1台のMDP-DM3の設置で済ませることができます(図4参照)。【金本】

図4

注)1m以上の場合でも、同一盤内に機器が収納してある場合は、1台で済ませることができます。

MsysNetはエム・システム技研の登録商標です。


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