特長
グラフィカルメール通報装置(形式:GM30)は、Ethernetを介してModbus通信でリモートI/Oと接続し、リモートI/Oの入力データを収集・記録し、トレンドグラフおよびステータスグラフの画像を添付したメール通報を行います。
- 通報の種類は異常通報(異常発生通報、異常継続通報、異常復帰通報)と定時通報があります。
- 異常通報は監視する信号のいずれかで異常が発生するとメール通報を行います。以後は異常の継続または、すべての異常が復帰すると通報をおこなうため、メールの乱発が防止できます。
- 異常通報と定時通報には異なるメールサーバが設定できます。一方が不通となった場合は、もう一方のメールサーバの設定で通報できます。
- 定時通報で指定した日時にグラフを送信し、これを蓄積すれば長期間のトレンドがわかります。
- インターネット経由での装置への接続が不要となり、不正なアクセスに対する危険性を削減できます。
システム構成図
グラフィカルメール通報装置は、Modbus/TCP通信やSLMP通信で最大32台のリモートI/OやCC-Link IE対応機器と接続し、入力信号の監視ができます。
ISP:インターネットサービスプロバイダ
SLMP:Seamless Message Protocol(CC-Link IEとEthernet製品をシームレスにつなぐ共通プロトコル)
注. メール通報のご使用には、別途プロバイダが用意するメールサーバのメールアカウントが必要になります。組合せるモバイルルータについては、お問合せください。
トレンドグラフ
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トレンドグラフ画像
異常が発生したとき異常にいたる経緯が記録された計測値のトレンドグラフ画像をメールに添付します。
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トレンドグラフ仕様
- ペン
最大10点(アナログ入力、デジタル入力、パルス入力から選択)
- ドット送りスピード
時刻同期:10、15、20、30秒、1、2、5、10、15、20、30、60分
回数指定:10~3600回
- グラフ
データサンプル数:最大1620ドット分
- 画像仕様
形式:PNG(8ビットRGB)
画像サイズ:1920×1080px
1秒周期でトレンドデータをサンプリングし、通報時に画像を作成、添付します。
- ペン
ステータスグラフ
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ステータスグラフ画像
異常が発生したときの各種計測値の状態を色と数値でお知らせするステータスグラフ画像をメールに添付します。
-
ステータスグラフ仕様
- ペン
最大点数:16、64、144、256点(アナログ入力、デジタル入力、パルス入力から選択)
- 画像仕様
形式:PNG(8ビットRGB)
通報時のサンプリング値から最新の状態を閲覧できる画像を作成、添付します。
- ペン
メール通報機能(トレンドグラフ、ステータスグラフ共通)
- 通報先メールアドレス:32箇所
- 添付ファイル:トレンドグラフ、ステータスグラフ(通報時に都度画像ファイルを作成)
装置全体で異常の有無を検出し異常発生時、異常継続時、異常復帰時および指定した時刻にメール通報ができます。暗号化通信(SMTP over SSL)をサポート。
状態の判定(トレンドグラフ、ステータスグラフ共通)
チャネルごとに測定範囲を最大5つの領域に分けて領域ごとに表示色と状態(正常、異常)を設定します。
測定値が領域をまたぐと、正常または異常を判断します。領域のそれぞれにディレー時間やヒステリシスを設定できます。
各部の名称
前面パネル図
外形寸法図(単位:mm)